夜になると天井裏から「カサカサ」「トトト…」といった音が聞こえると、「ネズミがいるのでは?」と不安になる方は少なくありません。
実際、住宅の天井裏にはネズミが侵入することがあります。ただし、天井裏で音がするからといって、必ずしもネズミとは限りません。ハクビシン、イタチ、コウモリなどの野生動物が侵入しているケースもあるため、音だけで判断せず、フンや足跡、かじり跡などの痕跡を含めて確認することが重要です。
ネズミがいるときに確認されやすいサイン

住宅で問題になりやすいネズミには、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミなどがいます。
特に天井裏では、運動能力が高く、配管や柱、壁内部を伝って高い場所まで移動できるクマネズミが侵入するケースがあります。
ネズミが生息している場合、次のようなサインが確認されることがあります。
・夜間に小刻みな足音がする
・天井裏や収納内に黒いフンが落ちている
・食品や建材、断熱材にかじられた跡がある
・電気配線が傷つけられている
・壁際や配管周辺に黒っぽい擦れ跡がある
・独特の臭いを感じる
このようなネズミ特有の痕跡は、専門的には「ラットサイン」と呼ばれます。
音がする場所だけを調べても十分ではありません
ネズミは天井裏だけで生活しているとは限りません。
壁の内部、床下、配管スペース、屋根裏、収納の裏側などを移動しながら、建物内を広く行動することがあります。
そのため、「音がした場所に粘着シートを置けば解決する」とは限りません。
専門的な調査では、フン、足跡、かじり跡、体毛、擦れ跡などを確認しながら、ネズミの行動範囲や侵入経路を推定していきます。
さらに、建物の外周調査も重要です。基礎周辺、配管貫通部、換気口、屋根と外壁の取り合い部分、軒下など、小さな隙間が侵入口になっていることがあります。
自分でできる初動対応
ネズミらしい物音や痕跡を確認した場合、まずは餌になるものを減らすことが大切です。
食品やペットフードは密閉容器に入れ、生ゴミを長時間放置しないようにします。段ボールや紙類が大量に置かれている場所も、潜伏場所や巣材として利用される可能性があるため、整理整頓を心がけましょう。
また、フンを見つけても素手では触らず、手袋やマスクを着用してください。
乾燥したフンを勢いよく掃除すると粉じんが舞う可能性があるため、周囲を汚染しないよう注意しながら回収することが重要です。

侵入口を見つけても、すぐに塞ぐのは注意
外壁や屋根まわりに「ここから入ったのでは?」という穴を見つけると、すぐに塞ぎたくなるかもしれません。
しかし、建物内にネズミが残っている状態で完全に封鎖すると、別の場所をかじって新たな出口を作ったり、建物内部で死んで悪臭や害虫発生の原因になったりする可能性があります。
そのため、侵入口封鎖はタイミングが重要です。
一般的には、
- 生息状況の確認
- 捕獲・追い出し
- 残存個体の確認
- 侵入口封鎖
- 清掃・必要に応じた消毒
- 再発確認
といった流れで対策を進めることが重要です。
ネズミ対策は「駆除」だけでは不十分
ネズミ対策で大切なのは、単に今いる個体を捕まえることではありません。
「なぜ侵入したのか」
「どこから侵入したのか」
「建物内でどこを移動しているのか」
「再び侵入しないためにはどうすればよいのか」
ここまで確認して初めて、再発防止につながります。
特に、何度駆除してもネズミが出る場合は、建物のどこかに侵入口が残っている可能性があります。
こんな場合は専門業者への相談を
次のような場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
・天井裏の音が数日以上続いている
・フンの量が増えている
・電気配線や建材にかじり跡がある
・異臭がする
・市販の対策をしても改善しない
・侵入口がどこかわからない
・天井裏や床下に入って確認できない

害獣対策では、動物の種類を正しく特定し、建物全体を調査することが非常に重要です。
まとめ
天井裏から聞こえる物音は、ネズミなどの害獣が侵入しているサインである可能性があります。
ただし、音だけでネズミと決めつけるのではなく、フンや足跡、かじり跡、侵入口などを総合的に確認することが大切です。
また、ネズミ対策は捕獲だけで終わらせず、侵入口の特定と封鎖、衛生処理、再発確認まで行うことが重要です。
防除研究所では、建物の構造や害獣の生態を踏まえ、侵入経路の調査から駆除・追い出し、侵入防止施工まで含めた再発防止対策をご提案しています。
株式会社防除研究所 梅木厚生